2012年2月23日木曜日

石巻市雄勝のこと(その2)

水浜

  この20日から、また雄勝水浜のYAさんご夫妻を訪問した。半年ぶりだ。被災して避難所暮らし3ヶ月、仮設住宅に移って8ヶ月、もうじき1年になるが、ご苦労はまだまだ続きそうだ。そのような状況にもかかわらず、NK-Japan夫妻と私たち能天気四人組は、ただひたすら遊びに行ったのだった。車中ミーティングでは、「今回こそは、被災地の皆さんの日々の暮らしのこと、今後のことなどをじっくり聞かせてもらおう。」と話していたが、いざアルコールスイッチONになると、なんの芸をするでもなく、ただひたすら、NK氏と仙人が「ワンワン」と吠えていた。

石巻市内
帰りの石巻市街
  前回7月に訪問した時に比べ、全壊した家や、流されて基礎だけになっていたところも更地になり、ガレキもきれいに処理されていた。が、日々の生活が改善されたわけではない。高台への住宅移転の話しはある程度まとまりつつあるようだったが、YAさんが「3年ぐらいかかるかなぁ」と話しておられた。

写真 12-02-21 12 12 34  YAさんが僕(しもべ)となっているTSUI夫人が、心のこもった手料理で我々をもてなしてくれた。その中に美味しいサクサクのかき揚げがあった。次の日、山形に向かう車中から「天丼にするかき揚げを、お土産にいただくのを忘れた。しまったしまった島倉千代子」とメールしたら、すかさず「かき揚げ丼一丁~ォ、写真で我慢すてけらいん」と写メールが届いた。駿河湾特産”桜えび”が入った、私のふるさとを思い出す味。いつも一人で食事をしている仙人としては、気のおけない人たちとわいわいと過ごす、この上なく楽しい時間だった。